【基礎知識】高気密高断熱住宅の基準と数値。

こんにちは 大湯工務店です。

9月に入り、秋めいてきました。それにしても、今年の夏も暑かったですね。

先日、弘前市では青森県内観測史上最高の39.3℃を記録しました。
そんな中、現場で働く職人さんたちに頭が下がります。

夜も気温が下がらず、多くの方がエアコンを手放せなかったのではないでしょうか。

『夏は涼しく、冬は暖かい』高気密高断熱住宅なら、省エネで快適に過ごすことが出来ます。

今回は弘前近郊の【高気密高断熱住宅】を手掛ける弊社がその基準と数値を解説します。
    

       <目次>

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高気密高断熱住宅とは?
高気密高断熱住宅のメリット
高気密高断熱住宅の注意点と対策
高気密高断熱住宅のC値とは?計算方法、基準、当社指数
 ・C値とは?
 ・計算方法
 ・基準
 ・大湯工務店の指数
高気密高断熱住宅のQ値・UA値とは?計算方法、基準、当社指数
 ・Q値、UA値とは?
 ・計算方法
 ・基準
 ・大湯工務店の指数
まとめ

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高気密高断熱住宅とは?

外気温の影響を受けにくく、効率的にお部屋の温度を調整します。
『夏は涼しく、冬は暖かい住環境』


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高気密高断熱住宅のメリット


◇一年中快適に過ごしつつ、光熱費を削減できる
高気密高断熱住宅は、室内の空気が外へ逃げにくく、外気の影響を受けることも少ないのが特徴です。

エアコンや暖房器具などを効率的に使用することで、一般的な住宅と比較し、光熱費を抑えることができます。



◇部屋ごとの温度差が小さいので、ヒートショック予防になる
家全体を暖めることにより、温度差が少なくなります。
特に、冬場の入浴事故のリスクを減らすことで、安心して入浴できますね。

また、冬になると部屋と布団の温差で、なかなか布団から出れない方も多いのではないでしょうか。
暖かい部屋だと、そうしたことも減りますね。



◇結露が発生しにくくなり、各疾患の改善にもつながる
有害なカビのもととなる結露が発生しにくくなることで、せきや喉の痛み、喘息やアレルギーなどの疾患の改善もみられることがわかっています。



◇効率の良い換気で、掃除の負担を減少できる
効率よく換気することは、室内の空気を清潔に保ち、健康的かつ快適に過ごすことにつながります。

室内の壁表面温度が均一になると、空気の対流による静電気が発生しなくなり、ホコリが付きにくくなるため、掃除が簡単にできます。



◇遮音性が高い
騒音の軽減効果もアップし、室内の音漏れを防ぐ効果もあります。

お子さんの声などが気になるご家庭にも安心していただけます。



高気密高断熱住宅の注意点と対策



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◆建設コストがかかる
断熱材や建築資材などを使用するため、一般的な住宅より建築費用がかります。

しかし、トータルで考えると、コスパが良いのではないでしょうか?



隙間があると結露ができる場合がある
気密や換気が不十分だとみられます。
手間やコストはかかりますが、快適に住み続けるためにも、安心して任せられる施工業者を選びましょう。



◆暖房器具が制限される
高気密住宅での石油・ガスファンヒーターの使用はできない場合が多いです。

一酸化炭素中毒や酸欠、結露などの危険性もあるため、エアコン・蓄熱式暖房器具が主流となります。

ただ、家全体が暖まるため、乾燥し過ぎると困る部屋も出てきます。

必要に応じて、洗濯物を室内に干したり、暖房の設定温度を下げるなど適度に湿度を保ちましょう。



◆生ごみや臭いがこもりやすい
>キッチンの生ごみなど、強い生活臭は、部屋の中にこもりやすくなります。
そこで、換気が重要となってくるのです。

換気が不十分だと、ハウスダストが室内に溜まり、頭痛やめまい・吐き気などのシックハウス症候群を引き起こす可能性があります。


弊社では、全館空調や自然素材を使うなどして、空気が澄んでいるお家をご提案いたします。

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C値とは、家全体の隙間を示すものです。
数値が小さいほど隙間が小さく、気密性が高いということになり、断熱性能も向上します。

C値(㎠/㎡) = 延べ床面積住宅全体の隙間の合計面積


床面積100㎡の家でC値が1.0㎠/㎡のときは、建物全体の隙間を集めると100㎠(正方形10*10㎝相当)になるということです。

一般的な高断熱住宅のC値は、省エネ法改正前では東京や名古屋、大阪などではC値≦大5.0㎠/㎡とされていましたが、改正により現在は基準値が設定されていません。

・基準:5.0㎠/㎡以下
・大湯工務店の数値:0.1㎠/㎡




Q値とは、断熱性能の指数で、断熱性能の基準を表します。

UA値とは、外皮平均熱貫流率で、断熱性能の基準を表します。

Q値・UA値はどちらも断熱性能の基準です。

1999(平成11)年の省エネ基準ではQ値が、2013(平成25)年の改正省エネ基準からはUA値が使われるようになりました。

Q値は現在は国の基準としては外れてしまったものの、知名度の高い基準であることから、ハウスメーカーによってはQ値で表すところもあります。


UA値(W/㎡・K)= 外皮表面積単位温度差当たりの総熱損失量

室内外の熱の出入りのしやすさの指標、値が小さいほど、熱が出入りしにくく、断熱性能が高いと言えます。

建物内外温度差を1℃とした際、建物内部から外へ逃げる単位時間当たりの熱量を外気面積で割ったものです。

※換気による熱損失は除く

(H28省エネ基準)
・地域の基準:0.56W/㎡・K
・大湯工務店:0.3W/㎡・K




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今回は『高気密高断熱住宅の基準と数値』をお伝えしました。

高気密高断熱住宅は、断熱材はもとより施工精度が断熱性能に大きく関わっています。
施工が悪ければ、断熱材の性能を活かしきれません。

また、結露やカビから新たな問題もうまれます。

長く快適に暮らしたいのであれば、気になる工務店さんに数値を問い合わせしてはいかがでしょうか?
自信がある工務店さんなら、答えてくれることでしょう。

高気密高断熱住宅の疑問・質問がありましたら、下記のフォームよりお問い合わせください。


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